ユーリー・ノルシュテインの仕事

TOP

上映情報

プロフィール

フィルモグラフィー

関連書的

ある日のノルシュテイン

ノルシュテインかく語りき

アーカイヴ

リンク

お問い合わせ

フィルモグラフィー

 

◆ 25日・最初の日 ◆

1968年/12分/カラー
監督及びアニメーション、脚本、美術 :Y. ノルシュテイン、A. チューリン/撮影:V. スルハーノフ/音楽:D. ショスタコーヴィッチ

1917年10月のロシア革命最初の日。モノクロの静かな広場に民衆の怒りが赤い怒涛となって疾走する。A・トーリンと共同で演出したノルシュティン27歳の初監督作品。



◆ ケルジェネツの戦い ◆

1968年/12分/カラー
監督、脚本:I. イワノフ=ワノー/監督、アニメーション:Y. ノルシュテイン/演出:M. ソコロ−ヴァ、A. チューリン/撮影:V. スルハーノフ/音楽:N. A. リムスキー・コルサコフ

西暦988年キエフ公国軍による国家統一。勝利の裏にある悲惨、悲しみを描く。旧ソビエトのアニメの創始者イワン・イワノフ=ワノーとの共同監督作品。

第五回全ソ連映画祭 最優秀賞(トリビシ/1972)
第一回ザグレブ国際映画祭 最優秀賞(ユーゴスラヴィア/1972)
ニューヨーク国際映画祭 最優秀賞および高度な技術品質に対する特別審査員賞(アメリカ/1973)



◆ 狐と兎 ◆

1973年/12分/カラー
監督、アニメーション:Y. ノルシュテイン/美術:F. ヤールブソワ/撮影:T. ブニモ−ヴィッチ/音楽:M. メェロ−ヴィッチ/編集:N. アブラーモワ/語り:V. ホフリャコフ

小さな我が家を牝狐に乗っ取られた兎が泣いている。追い出してやるよ、と乗り出した狼、熊、牡牛も狐にかなわずギブアップ。最後にやってきたオンドリは・・・。ノルシュテインが初めて一人で演出した作品。

第七回全ソ連映画祭 最優秀賞(バク−/1974)
第二回ザグレブ国際映画祭児童映画祭 最優秀賞、表現手法に対してサラエボ銀行メダル(ユーゴスラヴィア/1974)



◆ あおさぎと鶴 ◆

1974年/12分/カラー
脚本:R. カチャーノフ、Y. ノルシュテイン/監督、アニメーション:Y. ノルシュテイン/美術:F. ヤールブソワ/撮影:A. ジュコーフスキー/作曲:M. メェロ−ヴィッチ/編集:N. アブラーモワ

野原の古い屋敷跡にお互いが好きなあおさぎと鶴が住んでいる。燃え上がるでも命がけでもない、それでもお互いしかない恋人たちにいつしか秋の雨がふりそそぐ。ちょっと淡く切ない作品。

第八回全ソ連映画祭 制作集団第一位「サユーズムリトフィルム」(1975)
第十回アヌシー国際映画祭 審査員特別賞(フランス/1975)
ニューヨーク国際映画祭 最優秀賞“金のプラクシノスコープ”(アメリカ/1975)
テヘラン国際青少年映画祭 最優秀賞(イラン/1975)
タンペレ国際映画祭“勝利の栄冠”賞(フィンランド/1976)
第十四回パナマ国際映画祭 グランプリ(1976)
メルボルン国際映画祭 最優秀賞(オーストラリア/1976)
オーデン国際映画祭 最優秀賞“錫の兵隊黄金像”賞(デンマーク/1977)



◆ 霧につつまれたハリネズミ ◆

1975年/12分/カラー
脚本:S. コーズロフ/監督、アニメーション:Y. ノルシュテイン/美術:F. ヤールブソワ/撮影:A. ジュコーフスキー/作曲:M. メェロ−ヴィッチ/編集:N. アブラーモワ/声優:A. バターロフ(語り)、M. ビノグラードワ(ハリネズミ)、V. ネビンヌイ(小熊)

小さなハリネズミがハンカチにつつんだジャムの壷をかかえ、仲良しのコグマの家へ向かう。その途中、野原の霧の中で 道に迷ったハリネズミがさまざまな不思議に出会う・・・。いつしか観客もハリネズミと一緒に霧につつまれたような不思議な気持ちになる、一度見たら忘れられない作品。

第九回全ソ連映画祭 最優秀賞(フルンゼ/1976)
第十回テヘラン国際青少年映画祭 最優秀賞と金の大メダル(イラン/1977)
ロンドン・フェスティバル“年間最優秀映画”賞(イギリス/1977)
シドニー国際映画祭“銀のブーメラン”賞(オーストラリア/1978)
ヒホン優秀短編児童映画賞 (スペイン/1977)
シカゴ国際映画祭 第三位“ブロンズヒュ−ゴ”賞(アメリカ/1978)
エシリニオ国際映画祭 最優秀賞(ポルトガル/1978)



◆ 話 の 話 ◆

1979年/29分/カラー
脚本:L. ペトルシェフスカヤ、 Y. ノルシュテイン/監督、アニメーション:Y. ノルシュテイン/美術:F. ヤールブソワ/撮影:I. スキダン=ボーシン/音楽:M. メェロ−ヴィチ、およびW. A. モーツァルト、J. S. バッハ/編集:N. アブラーモワ/声優 :A. カリャーギン(狼)

つぶやくような子守歌。それに呼び出された狼の子。狼の子はおぼえている。廃屋に大勢の人が平和に住んでいた時代、街灯の下で男女がタンゴを踊った時代、男たちが戦場に奪い去られた時代・・。忘れ去られた時をこのアニメは詩として歌う。幻想的であり強烈なリアリティ。世界アニメ史上に残る名作。

第十三回全ソ連映画祭 最優秀賞(ドウシャンペ/1980)
リラ国際映画祭 最優秀賞、国際批評家連盟賞、ノルド賞(フランス/1980)
オーバーハウゼン国際映画祭 国際映画クラブ連盟賞(西ドイツ/1980)
カトリック批評家賞(1980)
第五回ザグレブ国際映画祭 最優秀賞(ユーゴスラヴィア/1980)
オタワ国際映画祭 最優秀賞(カナダ/1980)
第二回モスクワ国際青少年映画祭 最優秀アニメーション賞、観客審査員賞(1980)
ロサンジェルスにおいて行われた映画芸術アカデミーがハリウッドASIFAと共催した国際アンケートで『話の話』が“歴史上世界最高のアニメーション映画”として認められた。(アメリカ/1984)



◆ ロシア砂糖のCF ◆

1995年/30秒×4本/カラー
監督、脚本、アニメ−ション:Y. ノルシュテイン/美術:F. ヤールブソワ/撮影:I. スキダン=ボーシン

「好きなようにやらせてくれるなら」と二ヶ月で作った砂糖のCM4本。ロゴマークのライオンがジャムを作ったり、ガリガリと音をたててかじるなどユーモアたっぷりな作品となっている。ウクライナのCMコンテストの第一位になった。



◆ おやすみなさいこどもたち ◆

1999年/2分15秒/TV用イントロ・アニメーション
監督、脚本、アニメーション:Y. ノルシュテイン/美術:V.オリシェヴァング/撮影:A. ジュコーフスキー、M. グラニク/音楽:A. オストロフスキー(子守唄作曲)、Z. ペトローヴァ(歌詞)

テレビ局の依頼により制作した、同名の子ども番組のオープニング・エンディングアニメーション。日本初公開は2001年のラピュタアニメーションフェスティバルにて。



◆ 冬の日 ◆

2003年
監督、アニメ−ション:Y. ノルシュテイン/美術:F. ヤールブソワ/撮影:M. グラニク

日本と世界のアニメーション作家35名により、松尾芭蕉七部集「冬の日」の連句を映像化。ノルシュテインは『発句』を担当。



◆ 外 套 ◆ (制作中)

監督、アニメ−ション:Y. ノルシュテイン/美術:F. ヤールブソワ/撮影:A. ジェコーフスキー

ゴーゴリ原作。主人公アカーキー・アカーキヴィッチは美しい文字を書くことだけが取り柄。ノルシュティンはまるで芸術家のように書類を清書するアカーキーの夜のひとときを描く。しわくちゃの外套を壁にかけ、足でふんずけて靴を脱ぎ、スープをすする・・・ひとつひとつの動きに見る者の呼吸も拒む緊張感。全三部作の第一部があとわずかで完成予定。